キャリアを考えるのに「もう遅い」はない‼

2019年04月15日 大木 里佳

突然ですが、皆さんは「キャリアとは何ですか?」と聞かれたらどのように説明をされるでしょうか。
「経歴」・・もしかしたら「キャリア組」と言う言葉から優秀な経歴のことを指すと思う人もいるかもしれません。キャリアと言う言葉は、誰もが聞いた言葉でありながら、様々な場面で使われるため、少し抽象的な感じもします。実は厚生労働省では、キャリアを「時間的継続性をもつもの」として定義しています。つまり、単なる「経歴」というよりも、働く事を通して得てきたその人自身の経験や知識・技術など、その人の“生き方”と言えるかもしれません。
さて、皆さんはこれまで、どんなキャリアを積まれて来られたのでしょうか。

キャリアがあるのに第三者にみえない

私は現在、年間の中で幾つかの仕事を組み合わせながら働いています。その一つに人材サービス会社があります。本社は大阪で、全国展開をしている大手企業のみ扱っている会社です。私は地方のキャリアコンサルタントとして応募者が発生するとキャリアカウンセリングをしながら、これまでのキャリアや応募の意欲、適性を見極めます。この時に様々な方々のお話を伺うのですが、殆どの方に共通しているのは「働いて収入を得る」ということが最大の目的になり、具体的にこれからどんなキャリアを積みたいのかを伺うと、言葉に詰まる方が多いのです。それは応募者の履歴書にも表れます。応募者の方々は、これまで一生懸命働いて来たはずなのに、自分が働いて身に付けてきた能力に気付かない若しくは、キャリアを積み重ねる意識が無かったために、何を頑張ってきたか履歴書に書き出せていないのです。これは自分の強みが言えないことにも通ずるかもしれません。

キャリアを考えるのに「もう遅い」はない

私が以前、正社員で勤めていた企業は100名弱の中小企業です。私はそこで総務部の人間として働いていました。大企業とは違い、その頃もたぶん今も、企業内でその人らしさを大事にしながらキャリアをみつめるような研修や指導はされていないでしょう。従業員は感情の浮き沈みを感じながら、自分の生活のために、家族のために働きます。それはそれで一つの働き方であり、多くの方が経験していることです。ただ、沸々としたものを心の中では感じているのに、自分自身に三行半をつけている人が多いことに驚かされたことがります。「もう40過ぎているし・・」「この会社しか知らないし・・」殆どの方が大卒という学歴を持ちながら、自分の能力に見切りをつけてしまっているのは非常に勿体ないことです。

キャリアを見つめることは何も転職することではありません。その人らしさ、その人のパフォーマンスを最大限に発揮できる働き方をする事で、内面の充足感を得ていくものです。その方向性の中に、転職もあれば、今のポジションで意識や行動を変容をさせることもあれば、定年後の新しい生き方に備えて準備することもあるのです。そして、キャリアは若者から中高年へと何度も何度も見つめ直すことで、「在りたい自分の姿が熟成」していくのです。

大木 里佳

中小企業支援専門キャリアコンサルタント。5年間の専業主婦の後、シングルマザーとして社会復帰を試みる。しかし当時、世界経済が減速し、再スタートの厳しさを知る。これが己の価値とキャリアについて本気で考えた始まりである。限られた環境の中で、自分に出来ることを模索し、のちに総合職として企業に勤務。しかし、2016年、再婚を期に再びキャリアを再構築。現在は、キャリアコンサルタントとしてセルフ・キャリアドック・人材会社でのキャリコンサルティング・障害者就労支援等を行っている。