めざせ!”国家資格キャリアコンサルタント”

2019年03月04日 aya.kaneko

キャリアコンサルタントとは?

キャリアコンサルタント、とはどんな仕事でしょうか?
企業内で従業員のキャリア開発、高校・大学での就職支援、人材業界での職業斡旋、ハローワーク等の公共機関で仕事紹介、個人で事務所を開く…など、キャリアコンサルタントの活躍は多岐に渡ります。国家資格になったと聞いたけれど、今までと何が違うのか、疑問に思われている方も多いでしょう。

平成27 年に職業能力開発促進法(昭和44 年法律第64 号)が改正され、平成28 年4月1日よりキャリアコンサルタント登録制度が創設されました。国家資格となったキャリアコンサルタントは、登録制(5年更新)の名称独占資格とされ、最新の知識や技能のアップデートを定期的に行っているほか、守秘義務・信用失墜行為の禁止義務が課されています。キャリアコンサルタントと名乗り続けるためには、必要な知識や技能を維持するための講習の受講等が必要となり、継続的な学習・研鑽の証明を求められます。

今回は、キャリアコンサルタントになるためのステップをお伝えします。

キャリアコンサルタントの受験資格

受験資格について、厚生労働省ホームページでは以下のように記載されています。

1.厚生労働大臣が認定する講習の課程を修了した者
2.労働者の職業の選択、職業生活設計又は職業能力開発及び向上のいずれかに関する相談に関し3年以上の経験を有する者
3.技能検定キャリアコンサルティング職種の学科試験又は実技試験に合格した者4.上記の項目と同等以上の能力を有する者

このように、認定講習を修了するか、同等の実務経験または技能検定の合格が必要となります。認定講習に通うケースが最も多いため、こちらのケースについて、私の経験をお伝えします。

私が受講した認定講習は、通信教育と通学を同時に行うものでした。通信教育では、テキストの単元ごとに出題される問題を提出、合格ラインを越えて認定という形で修了しました。通学は、1日8時間、日曜日10日間通いました。間に休みの週もあるため、期間とすると3か月程度。通信教育と通学を、別々の時期に受講することも可能ではあります。ですが、通学講座で行う内容では、テキストに記載されているキャリアカウンセリング理論が頭に入っている必要があります。理論家のワークを用いてカウンセリングの実践、ロールプレイングも行います。通信教育、通学を並行することは大変ではありますが、学びがより一層深くなるものです。通学講座は既定の出席率を越え、最終日の認定試験に合格することで終了します。

大人になってから「通学」という響きはなんだか不思議でしたが、とても楽しく充実したものでした。養成講座は、私のクラスですと平均年齢は40歳ぐらいだったでしょうか。当時まだ20代だった私は、クラスの中では最年少でした。普段の仕事では出会うことがなかった、同じ目標を持った仲間と切磋琢磨できることはとても励みになりました。今でも養成講座のクラスメイトには支えられています。

キャリアコンサルタント試験の受験

通信教育、通学、両方とも認定試験を修了して、ようやくキャリアコンサルタント試験の受験資格を得られます。学科試験は4択の筆記。実技試験は、論述問題と、ロールプレイングと、口頭試問です。学科試験はひたすら勉強あるのみですが、実技試験の対策はどうしたら良いものか、悩む方も多いでしょう。

まず、論述試験はキャリアカウンセリングの逐語録を読みながら、キャリアコンサルタントしてどのような対応をすることが望ましいのか問われます。論述問題もいくつか練習問題があるので、添削をしてもらうのが良いでしょう。

ロールプレイングは、実際のキャリアコンサルティングの場面を想定した内容です。相談者役に対して、15分間のインテーク面談を実施します。受験生と相談役が行うロールプレイングを試験官が見て、面談内容を評価する形式です。どんなに練習や実践を積んでいてもなかなか緊張する試験です。私もロールプレイングを繰り返して特訓しました。有料の実技試験対策の講座もたくさんあるので、場数を踏みたい方はどんどん受講されていました。

また、学科試験と実技試験を同時受験する場合は、試験日は1~2週間程度しか間が空きません。並行して効率よく進めていく必要があります。

試験に合格した後、なにが必要?

学科試験、実技試験、晴れてキャリアコンサルタントの資格を得ることができます。キャリアコンサルタントを名乗るための最後のステップとして、キャリアコンサルティング協議会にキャリアコンサルタントとして登録します。試験合格通知書や住民票などの書類を揃えた上で、登録免許税の支払いも必要です。登録センターでの審査完了後、登録証が届きます。これで、手続きは完了です!

また、最初にお伝えした通り、キャリアコンサルタントは5年ごとに更新が必要な資格です。知識、技能、どちらも所定時間の講座を受講することになります。資格取得がゴールではなく、大事なことはプロフェッショナルとしての日々の研鑽です。

キャリアコンサルタントを目指す方へ

認定講座を運営する各機関にて、無料説明会を開催していることが多いので、まずは参加されてみることをお勧めします。説明会では、実際の通学で行うワークも挟むため、養成講座が簡単に体感できます。

また、お金と時間がかかることでハードルが高く思われがちですが、実はお金の面に関してはここ数年でかなり負担が少なくなっています。キャリアコンサルタントの認定講習が、専門実践教育訓練給付の対象となったためです。簡単に言うと、受講料の50%が支給され、更に資格取得後に20%が支給されます。自己負担は、実質30%だけということですね。一歩踏み出したいという方にとって、とても後押しされる制度です。これからの時代の担い手として、キャリアコンサルタントの資格取得をめざしてみませんか!

金子 彩

都内の女子大を卒業、新卒でIT企業に入社し、エンジニアとしてシステム開発に従事。その後、採用コンサルティング・アウトソーシング企業へ転職し、アウトソーシンググループマネージャーに就任。現在は、人材総合サービス会社で勤務する傍ら、大学のキャリアセンターでの学生カウンセリング、女性専門キャリアコンサルタント事務所での活動、人材紹介会社でのコンサルタントと、多岐に渡り活動している。会社員としての自分と個人として働く自分を持ち、パラレルキャリア構築中。 https://www.facebook.com/kaneko.aya.clarinprin