キャリアコンサルタントは、どんなところで活躍しているの?

2019年02月27日 大木 里佳

先ず、キャリアコンサルタントの活躍の場をお話しする前に、キャリアコンサルタントが社会に必要とされた背景についてお話します。 キャリアコンサルタントは既にご存知の方もいらっしゃるかも知れませんが、平成28年4月1日より国家資格となりました。日本ではカウンセラー業務に関わるものが、国家資格と認定されるのは初めてです。

なぜ国はキャリアコンサルタントを国家資格にしたのか?

これは勤労青少年福祉法等の一部を改正する法律案が可決されたことが始まりです。(平成27年10月1日施行)これからの日本を担う、青少年の円滑な就職支援等の実現に向けた取り組みであり、更に職業能力開発・向上の促進を支援するためにキャリア支援をする専門家を必要としたのです。

しかし、何も青少年のためだけにキャリアコンサルタントを国家資格化したわけではありません。これには、現在の日本が抱える様々な問題があります。 人口減少による労働者不足、AIやIoTによる働き方の変化、年金受給年齢上昇、定年の延長、働き方の多様化、晩婚化により出産年齢が上昇し育児と介護のW負担、寡婦(夫)世帯の増加、好景気の中の大量リストラ、障害者雇用率の上昇、外国人労働者の増加・・どうでしょうか?

これらは全て、私達の働き方(労働問題)に関係してきます。
つまり、キャリアコンサルタントの活躍の場はここにあるのです。

これから大変革の時代に突入

私達はもうすぐ平成の時代に終わりを告げ、新しい年号を迎えます。大変革の時代に突入するのです。その変革についていけなかった人、終身雇用神話を未だに信じている人、人手不足だから次もすぐに見つかると安易に転職を考える人にもキャリアコンサルタントは相手を受容・共感しつつ「あなたは会社にどんな貢献が出来ると思いますか」と問いかけなくてはいけません。

この時に、キャリアについて考えてこなかった人にも「今、ここで」自分と向き合い、どんな能力を高めればよいのかを支援するのもキャリアコンサルタントの仕事です。そして、個人と企業のパイプとなり、双方に助言・指導をすれば、よりその効果は大きくなるでしょう。

キャリアコンサルタントの活動場所

具体的なキャリアコンサルタントがいる活動の場をあげれば、人事等に属した企業内キャリコンサルタント・地域ジョブステーション・大学のキャリアセンター・ハローワーク・人材会社・刑務所・障害者就労事業所等から独立キャリアコンサルタントと多岐に渡ります。

どの職場に所属するにしても資格を取得しただけで継続的な自己研鑽を続けていない方が就くのは非常に難しい職業です。そのぶん、遣り甲斐もあり、多くの出会いもあり、素晴らしい仕事と言えます。
私は働く全ての人々が希望のある明日になるよう支援したいと日々取り組んでおり、一人でも多くの方にその存在を知って頂けたら幸いです。

大木 里佳

中小企業支援専門キャリアコンサルタント。5年間の専業主婦の後、シングルマザーとして社会復帰を試みる。しかし当時、世界経済が減速し、再スタートの厳しさを知る。これが己の価値とキャリアについて本気で考えた始まりである。限られた環境の中で、自分に出来ることを模索し、のちに総合職として企業に勤務。しかし、2016年、再婚を期に再びキャリアを再構築。現在は、キャリアコンサルタントとしてセルフ・キャリアドック・人材会社でのキャリコンサルティング・障害者就労支援等を行っている。