就職面接で「圧迫面接」を受けた時、どう対応すればいいの?

2019年02月21日 yuki.kume

「圧迫面接」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
就職面接で、意図的に応募者が動揺するようなことを言ったり、萎縮してしまうような横柄な態度で、面接官が面接を行うことを言います。
私が聞いた実例では、

大きく足を組んで面接する
・「なんでウチなんかに応募してきたの?」と聞く
・前職の退職理由を話したら、「そんなのよくある話だろう」と言われた
・「この仕事やったことあるの?」と上から目線で言われた
・「ウチには向いてないんじゃなかなー」と言われた
・応募書類を見てくれなかった

などがあります。

圧迫面接を行う理由とは?

面接官が意図的に、応募者を揺さぶるような面接を行う目的は、嫌な質問や高圧的な態度で面接して、どのようにその場を乗り越えるか、ストレス耐性や適応力を見る、というものです。実際、社会に出れば、理不尽な態度の顧客に責められたり、合わない上司の指示を受けたり、クセのある同僚と一緒に仕事をしなければならない現実があります。そんなとき、それを乗り越えられる冷静さや、精神力があるかどうかを試すために、このような「意地悪」を意図的にするのです。

感情をコントロールすることが必要

感情的にならず、冷静に対応する

このような面接に出会った時、こちらは人生を賭けて面接に来ているのに「なんだその態度は!」と気分が悪くなるのは当然です。応募書類を見てもくれなかったら、「関心がないのかな」と落ち込んでしまいますよね。でも、イライラしたり、泣きそうになったり、感情的になっては、面接としてはNGです。「これはわざとやってるのだな」といち早く気づき、刺激に反応しないこと。あくまでも冷静に前向きにやり過ごしましょう。

実際、怒鳴り込んできたお客様に、「なんだその態度は!」と感情で対応していては、ケンカになってしまってビジネスになりません。冷静にお客様の言い分をお聞きしたうえで、こちらの伝えたいことを誠実にお話するほうが得策でしょう。面接場面だけではなく、仕事の場面でも、冷静に落ち着いて対応できることは常に求められるのです。

自己アピールに繋げて前向きに切り返す

前職のパワハラによる退職を「そんなのよくある話」と切り捨てられたとしても、例えば、「退職後、しばらくして自分としても、当時はコミュニケーションの点で未熟であったと気づき、職場でのコミュニケーションスキルについての再就職セミナーを受講しました。今後は、自分からコミュニケーションを積極的にとり、小さい誤解をそのままにしないよう、心がけていきたいと思っています。よくある話かもしれませんが、自分としては学びの機会になったので、今後の業務に生かしていきたいと考えています」などと、自己アピールに繋げて前向きに切り返すのも一つの方法です。

圧迫面接を受けた後の対応

感情だけで結論を出さない

さて、圧迫面接を受けると、もう嫌悪感でいっぱいになって「こんな面接をする会社はブラックに違いない。辞退する」と判断する方もいます。気持ちはわかりますが、それだけの理由で辞退してしまうのは、ちょっともったいないな、と思います。面接官はわざと演技している可能性も大きいし、たとえ本当にマナーが良くない面接官であったとしても、たまたまその人が面接官であっただけで、採用となったとしても自分と仕事の接点があるかどうかもわかりません。また、圧迫面接を意図的にしていたからといって、ブラック企業と判断するのは早計だと思います。実際、上場企業や、公的機関の面接でも、圧迫面接を受けたとの報告を受けています。

圧迫面接は、感情をコントロールして冷静にやり過ごし、面接後辞退を検討するにしても、圧迫面接があったことは判断材料の一つにする程度にしておきましょう。 困ったときは、キャリアコンサルタントが面接対策をお手伝いさせていただきます。

採用する側の企業のみなさんへ

圧迫面接は、応募者の本音を探る手法の一つだとは思います。ただ、圧迫面接や、マナーが悪い面接官にあたった、ということで選考を辞退してしまう応募者は確かにいます。そのような人は、選考から外れて構わない、と考えるのは少しもったいないと思います。なかには、優秀な人もいますし、SNSで社名をあげられて「圧迫面接を受けた」と拡散されれば、会社のイメージダウンにもなりかねません。ストレス耐性や精神力は、圧迫面接でない方法で確かめられると良いですね。面接官の腕のみせどころです。

yuki.kume

新卒で、電力会社に入社し、11年間営業・販売・広報に従事したのち、出産退職。その後6年間、夫の仕事に帯同し、インドネシアへ。帰国後、心理学に興味を持ち、40代で大学へ編入。卒業後、認定心理士の資格を取得し、行政機関の就労支援業務に再就職。2017年国家資格キャリアコンサルタントの資格を取得。年間1200件以上のキャリア相談を実施し、100人以上を採用に導いている。 https://profile.ameba.jp/ameba/hitammanis0507