人材業界では「キャリアコンサルタント」は一般的なもの
キャリアコンサルタントは「人に関わる」ということにおいて必須資格

日本において「キャリアコンサルタント」が、名称独占の国家資格となり、世の中で以前より少しは認知されるようになってきたかもしれませんが、他の名称独占の士業よりも、まだまだ認知度が低いと思います。
私が人材業界に入ったのは13年ほど前。この業界ではそもそも、求職者の方のお悩みをお聞かせ頂くことが常であることもあり、キャリアコンサルタントは民間資格であったころから馴染みのある資格でした。私自身、今の会社に入る前頃の求職活動時には人材(職業)紹介会社のキャリアアドバイザーという方々にお話を聞いて貰っていましたので、「紹介会社にはこういうお話を聞いてくれる人がいるものなんだ!」と思っていました。
ただ、資格がなくても「キャリアアドバイザー」等を(現在は他の名称かな?)名乗っている方も多くいます。なぜならば、資格がなくても、仕事(職業紹介)をすることはできるので、今も多くの人材(職業)紹介会社では特に資格がない人でもアドバイザーとして活躍しています。銀行マンが全員ファイナンシャルプランナーではない、というのと同じです。
しかし私自身、職業紹介に携わるようになった10年以上前、かなり年配の先輩に「貴女もこういう仕事(人に関わる)をするなら、資格の勉強をした方がいいわね」と言われましたし、自己の採用情報知識が最新であっても、日々の求職者の方とのカウンセリングが「自己流」でいいのか?などの不安を感じ、「職業のプロなんだから仕事上必要な知識だ!」と思い、迷わず資格取得を目指しましたが、私達の業界、仕事だけではなく、「人に関わる」ということにおいては必須資格ではないかと思っています。
これからの日本と私たちのキャリア
なぜ今?キャリアコンサルタントが民間資格から国家資格となったのか

キャリアコンサルタントを取り巻く環境もめまぐるしく変化してきています。私が資格を取る時に、国家資格になるなど、全く想像もしていなかったことですが、昨今の労働環境においては必然な流れだと思います。私共の業界においては、激しい雇用情勢変化から、様々な法改正が行われ、今の旬は「働き方改革関連法」です。労働者も以前より増して、「会社に依存」をしていられない環境になってきていますし、また働き手が、「自らのキャリアについて主体的に考える習慣」を身につけることが必要とされています。そして国は、「個人が主体的に考え、スキル、能力を確認する機会を整備する」ということを「政策」として打ち出し、この普及で最も期待されるのが、カウンセリングを行う、キャリアコンサルタントなのです。
自分のキャリアは自分で考える

これに対し、他にも色々理由はありますが、対応できるキャリアコンサルタントが多く必要となり国家資格となったという経緯もあるのです。ものすごく平たく言うと、国をあげて、「自分のキャリアは自分で考えようね!」って言っているのです。従業員一人一人が、働きながら自らのスキル、能力を時折見つめ直し、多様な環境変化において自分自身で自分のキャリアに責任持ちましょう!ということに繋がります。(この辺りはまた別の機会に・・)ですから、業界だけではなく、個々人が日常的に自身のキャリア、生き方について考えよう!と言っているのです。
更に昨今、AIの台頭で「仕事がなくなる!」という、大いに不安を掻き立てる話題が巷で取り上げられていることを多く見かけます。職業柄、職業には詳しい私も、不安に追っかけられているわけですが・・・
こうした現状にひとりひとりが「準備」していきましょう!となるわけです。
キャリアコンサルタントと一緒にあなたの「生き方」を考えてみませんか?

でもね、自分のキャリア、人生について日常的に考える人は多くないと思うし、準備って言われても、「どうなっちゃうの~」「何やるの??」など、さっぱり分かりませんよね。誰もが慣れていないことですし、一人ではなかなか難しいのです。だからキャリアコンサルタントとあなたの内なる思いをご一緒に考えてみませんか?一人でもんもんとするよりも、こうしたコラムを見たり、誰かにちょっと相談したり、そんな所から自分の人生、生き方について思いを巡らせてみるころから始めてもいいのではと私は思っています。いかがでしょうか、ご一緒にまずは、ご自身と向き合うことろから始めてみませんか?