成長を出し続けられるビジネスパーソンを目指して

2019年02月05日 松尾 規子

みなさま、こんにちは。キャリアコンサルタントの松尾です。ご縁をいただきこちらの websiteで、みなさんと一緒に「100年人生を幸せに過ごすため」のヒントを考え共有し、成長を出し続けられるビジネスパーソンを目指して行きたいと思っています。ここでいうビジネスパーソンとは組織に勤める人を対象としているのではなく、社会人と捉えていただければと思います。どうぞ宜しくお願いいたします。

さて、慶応義塾大学SFC研究所でも発表されていますように、今日のように変化が激しい時代においてはこれまでの積み重ねてきた経験や知識が十分活かせなくなるような事態がすでに想定されます。例えば、近い将来自動車は電気自動車が主流になっていくことのでは・・・というのはご承知の通りと思います。電気自動車はガソリン自動車と比較して構成する部品数が圧倒的に少ないことから、不要になる部品(代表例としてエンジンなどの内然機関)が生じることになります。そうなると、不要となる部品に対する技術、これまで労働者が積み重ねてきた経験や知識も不要になってしまうことでしょう。

同様にいろいろな産業においても自動運転や人工知能の技術革新は労働者に大きな影響を与え、価値観や仕事の変化は今までの15倍との研究結果が出ています。このような想定外の環境変化が起こり得る時代において、自らキャリアを決して会社(勤務先)や他人に任せることなく、将来の環境を見据えながら、自律的にキャリアを形成していくことが重要です。

それでは、キャリア形成についての代表的な考え方を説明します。

一つ目は「マッチング」という考え方

マッチングとは 「社会にある仕事と本人の適性を早期に行い、その仕事を生涯続ける」という考え方です。

過去にヨーロッパで主に見られた考え方で、18歳になる頃までにインターシップなどを通じて自身の職業観を形成した上で一生を通じてつくべき仕事を決定し、就業後はその仕事に必要な能力のみを磨いていくというものです。しかし、このような考え方では今日のように変化の激しい時代には社会の変化に対応することはできません。

なぜなら、<先ほど電気自動車の例で挙げたとおり>自分の選んだ仕事が技術の進展などにより大きな変化を求められた場合に、その仕事に必要な能力を絞り込んで身につけた故に変化に対応できる能力を持ち合わせていないからです。したがって、変化の激しい時代には自身の仕事における専門性を磨くだけでなく、できる限り幅広く仕事に対応できるための基礎的な知識、スキルを身につけることが重要になります。

例えば企業に勤務している人であれば、担当業務固有の知識とスキルだけでなく、ビジネスパーソンに共通の知識とスキルを身につけることがキーポイントになります。

二つ目に「本人中心」という考え方

本人中心とは「本人の夢や希望を徹底的に重視する」という考え方であり、昨今流行りの「自分らしさ」に直結する考え方なので、キャリア形成についても「動機付け(モチベーション)」に繋がりやすくなります。これは本当に自分がやりたいことは何なのかを徹底的に内省(自分の考えや行動などを深くかえり見ること)し、就きたい仕事を考えるというものです。しかし、ここで重要なことは現実的には本人がやりたいことと、その仕事に向いているかは別問題だということです。したがって、就業経験がない若年層などがこの考えをもとに仕事を選択してしまうと、実際に仕事についてから、夢や願望との現実とのギャップを感じてしまう懸念があります。そのため、昔で言うところの「5月病」、「リアリティーショック」からモチベーションの低下、退職につながるといった事例はこのケースが散見されるため、若年層の就職活動の支援やキャリア教育においても十分に検討をされる必要があると思います。

次回は、3番目の「市場原理」からご説明をしたいと思います。
<この連載は、2016.3.13 3.27@河合塾KALS大阪校でのセミナー講話内容に加筆修正した内容です>

松尾 規子

2003年関西大学社会学部卒業。大手損害保険会社勤務。公益財団法人日本女性学習財団キャリア支援デザイナー。国家資格キャリアコンサルタント、CDA、 JCDA治療と仕事の両立支援促進(大阪府担当)NHK「日本新生」の出演や中央職業能力開発協会(JAVADA)フロントライン、古事記の口語訳(エッセー風)など執筆。現在、研究活動の幅を広げパラレルキャリア構築中。http://www.javada.or.jp/mm/fr_20170417.html