就職相談だけじゃない、「人の専門家」であるキャリアコンサルタントの役割、活用方法

2019年02月05日 山岸 博幸

皆さん、こんにちは。キャリアコンサルタントをしております、山岸博幸と申します。

キャリアコンサルタントに対する皆さんのイメージ

皆さんはキャリアコンサルタントには、どのようなイメージをお持ちですか?
一番多いであろうイメージは「就職や転職の相談にのる人」というイメージが強いのではないでしょうか?

ハローワークや大学などで「就職や転職の相談にのっている人」

確かに、ハローワークや大学のキャリアセンター、人材紹介会社、人材派遣会社などで就職や転職の相談にのっているキャリアコンサルタントが多いのは事実です。一般的に「就職や転職で困った時やお悩みの相談にのってくれる人かな?」と思われるのが普通だと思います。それも事実で間違いではありません。

大学や企業などで就職・転職の相談にのることは多いです。しかし…。

実は就職・転職相談だけじゃない、キャリアコンサルタントの活用メリット

今回は、キャリアコンサルタントの他の役割についてもお伝えしたいと思います。2017年にキャリアコンサルタントは国家資格になりました。他の国家資格についてどんな資格を持った人がいるのか?どのような分野の専門家なのか?少し考えてみて下さい。例えば、

・税理士 ⇒ 税務の専門家
・弁護士 ⇒ 法律の専門家
・弁理士 ⇒ 特許の専門家
・中小企業診断士 ⇒ 財務・経営の専門家
・社会保険労務士 ⇒ 労働法・人事制度の専門家

など、があるかと思いますが、これらは皆さんのイメージどおりではないかと思います。いかがでしょう?

中小企業診断士や社会保険労務士は、経営者の立場に立ち、経営戦略の一環として人事制度の導入や再構築についてコンサルティングやアドバイスを行なうことがメイン業務となります。

中小企業診断士や社会保険労務士の方などは、どちらかというと「ハード面」を担当すると考えて頂ければ捉えて頂ければ良いかと思います。「法律」を基準に企業に対して的確なアドバイスをしていきます。

キャリアコンサルタントは個人個人に合わせたアドバイスを行う

これに対して、キャリアコンサルタントは個人に焦点をあて、「ソフト面」からのアプローチをする専門家、言い換えれば「人に対する専門家」と捉えて頂ければと思います。キャリアコンサルタントは「人の心」を基準にアドバイスをしていく仕事と言えます(もちろん、法律外のことを薦めるわけではありません)。

キャリアコンサルタントは就職や転職の相談をするだけの仕事ではなく、自身のキャリアを見つめたり、仕事の悩み、人間関係の悩みまで、紐解いて相談・解決にあたるのが仕事になります。

具体例として、Aさん、Bさん、Cさんが「来月から鳥取県に赴任して下さい」というような内容の辞令を受けたとして、Aさん、Bさん、Cさんにとってその受け取り方はそれぞれです。

<受け取り方例1>

Aさん・・・・・新しい職場で頑張ろう ⇒ 希望、期待

Bさん・・・・・新しい職場になじめるかなあ ⇒ 不安

Cさん・・・・・何で自分が転勤しなくちゃいけないの? ⇒ 不満、怒り

同様に上司から同じ事を言われたとしても、Aさん、Bさん、Cさんにとって、その反応は様々です。

<受け取り方例2>

Aさん・・・・・期待されている証拠、次は頑張ろう⇒希望、期待

Bさん・・・・・早い段階で言ってもらって良かった⇒安心

Cさん・・・・・何でいつも自分ばかり....⇒不満、怒り

このような場合に、一人一人に対し、その人の受け取り方やその時の感情をお聞きし、問いかけを行ない、不満・不安といったネガティブな感情をキャッチし、個人に対して、より良い働き方、気持ちの持ち方を提案していくことも行っています。それが仕事へのモチベーションの向上、収入やスキルの向上につながったり、企業さんサイドから見たら、離職率の低下に繋がります。

認知の偏りや歪みの修正のサポートを行なうことや、今までの経験を一緒に振り返ることにより「自分の長所や強み」「価値観」「意味づけ」などについて新たな気付きを得るサポートをすることにより、「今後どのように働いていくか?」「どのように生きていくか?」「何を大切にしていくか?」などを明確化していくこともキャリアコンサルタント役割です。

キャリアコンサルタントは人の悩みを解決する専門家

このようなことも含め、職場の人間関係、親子関係、夫婦関係など様々な人間関係のお悩み相談への対応もキャリアコンサルタントが対応できる領域です。

キャリアコンサルタントは「人に対する、ソフト面での専門家」と考えて頂ければと思います。就職や転職のご相談だけではなく、自分自身も含め、「人」に関するお悩みの相談相手としてもキャリアコンサルタントを活用頂ければと思います。

最後に、皆さんは毎年1回の定期健康診断は受けていらっしゃいますか?

その健康診断は何のために受けていますか?病気の自覚症状がなくても定期健康診断は受けますね?
身体の健康診断に加え、自分のキャリアや生き方を考える時間も年に1度は作ってみませんか?お近くのキャリアコンサルタントを探して、キャリアや生き方の健康診断である「セルフキャリアドック」を、是非、受けてみて下さい。

<ご参考>キャリコンサーチHP
https://careerconsultant.mhlw.go.jp/search/Matching/CareerSearchPage

山岸 博幸

大学卒業後、生命保険会社に入社。約20年間営業管理職を経験し、2度の本社表彰を受賞するなど会社の業績向上に貢献するも、会社の経営破綻やスポンサー変更などの外部環境変化により、様々なトラジションを経験することとなる。その後公的機関およびNPO法人などにおいて約2,000名の若年者の就労支援を経験後キャリアコンサルタントとして独立。現在は埼玉労働局、春日部市、八潮市主催の就職支援セミナー講師および埼玉とうぶ若者サポートステーション、派遣会社の外部スタッフとしてキャリアコンサルティングに従事。また、中小企業向け採用・職場定着支援業務などを行なっている。 https://career-life-totalservice.jimdo.com/